施術の流れ
1.カルテに記入 |
2.症状についてお伺いします |
3.傾聴(検査) |
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5.施術 |
6.施術後の説明 |
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4.施術方針を お伝えして |
7.後日、「施術のご報告」をお届けいたします。
3.傾聴について
(あるマッサージベッドメーカーのキャッチコピー)
傾聴(けいちょう)というのは「身体の声を手を通して受動的に聴き取る」ということで、私はオステオパシーの内臓マニピュレーションという本ではじめて目にしました。施術者がクライアントさんのお腹の上などに手を当てて、内臓など固着・制限のある組織の方向に手を引かれる性質を利用し、診断や施術に役立てる方法ですが、当院ではこの技術を「施術部位」だけでなく「施術法」「施術の質=意図」の選択にも活用しています。
(心理カウンセリングで用いられる「傾聴」ではありません)
5.施術について
(ブルース・リー…(笑))
上手な整体の受け方としては、心身をまったりリラックスさせ、施術者が身体に入れた刺激を、身体の中でどう感じ、どのように変化をしているか(痛み・心地よさ・呼吸・脈拍など)を、モニター(感じようと)なさることをおススメいたします。(失体感症へ)
主な手技
頭蓋仙骨療法(オステオパシー)
いかつい名前がついていますが、約5gの軽いタッチで行われるソフトな手技です。自律神経系を調える目的でよく使っていますが、施術中、リラックスしてREM睡眠に入るためか、多くの方が何か映像(夢!?)を見られているようです。
内臓整体(オステオパシー)
内臓には自動力と呼ばれる微細な固有の動きがあり、その動きに癒着等何らかの制限があると、内臓機能も低下する、という考えがオステオパシーにはあります。
臓器や腹膜に炎症があったり、器質的な問題(腫瘍・潰瘍等)があれば使えないのですが、当院ではあるレベルでの機能低下に対するケア、内臓から来る肩こり・腰痛などに対しては頼もしい存在です。
◆参考:「内臓マニピュレーション」J・P・バラル、P・メルシェー著/日本オステオハ°シー学会刊
経絡療法(中国整体)
見た目も地味ですし、左右十二対ある経絡を整える作業というのは…やっぱり地味なんです。でもコンディションを上げるためには、それはそれは本当に大事なことなんです。クライアントさんには「爪もみ」として、コンディションの底上げのための必須のセルフケアとしてよくおススメしています。
ちなみに経絡というと内臓疾患というイメージが強いかと思いますが、関節症状なども、そこを通っている経絡の調整を加えておくと改善する早さが変わってくるようです。
◆参考:「バイブレーショナル・メディスン」R・ガーバー著/日本教文社刊
カイロプラクティック
すっかりこの国の徒手療法の代名詞にもなったようなカイロプラクティックですが、私がこの世界を志して、最初に学んだのもこの技術を学ぶ学校でした。多くの方の支えになってきたカイロプラクティックですが、骨構造、特に脊椎・骨盤の歪みを矯正するというイメージだけが、かなり強いようで(確かにそうなのですが)、手首や足首の調整をすると「そんなこともやってくれるの!?」と驚かれる方がたまにいらっしゃいます。はい、毎日使う手足の関節の調整にも、カイロプラクティックには素晴らしいテクニックがあります。
気功・ヒーリング
身体の正中線上に位置するエネルギーの出入り口「チャクラ」、その「チャクラ」を司る「極体(書物により様々な呼び方があります)」の機能不全を改善する目的で用いています。「チャクラ」は経絡を流れるエネルギーより微細で周波数が高く、さらに「極体」のエネルギーは微細になります。施術で使う場面が多くなるのは、肉体そのもののの症状が改善されてきた時や、お家でストレッチ等肉体のセルフケアを丁寧にされている方、肉体そのものに原因が見当たりにくい症状の方、神職・武道家の方などに用いることが多いです。
◆参考:
「エソテリック・プラクティス」ダスカロス著 ナチュラルスピリット/刊
「サトル・オステオパシー」ザカリー・コモー著 たにぐち書店/刊
アクセス・バーズ™
1990年に創始された比較的歴史の浅い施術法で、当院では“あたまのデフラグ”コースという脳の疲労回復に特化したコースに用いております。32の頭のポイント(バーズ)に触れていくソフトな施術ですが、精神・感情面にも働きかけるため強いストレスを受けられている方にもおススメです。私自身、受ける側としてもこの施術を受けるのが大好きです。
◆参考:アクセス・バーズ™本サイト(英文サイト)へ
おススメすることの多いセルフケア法
特に決まってお伝えしているセルフケア法というものはございませんが、症状の推移やタイミングによって、当院で比較的おススメすることの多いセルフケア法のご紹介です。
おススメすることの多いこれらのセルフケア法には、参照プリントや誘導動画もご用意しております。
爪もみ
「自律神経免疫療法」の家庭版とも言える「爪もみ」療法。一昔前にブームにはなりましたが、ブームで終わらせるには惜しいくらい、手軽に自律神経や十二経絡(東洋医学)を調える方法ですので、当院では心身の健康の下支えとして、最もおススメすることの多いベーシックなセルフケア法です。
◆参考:「実践『免疫革命』爪もみ療法」福田稔著/講談社刊
あし湯
「自然治癒力とは何ぞや?」という方に、かぜをを引かれたときにぜひ試していただきたいのがこの「あし湯」ですが、代わりのいない自営業者の私がいざという時に頼りにしているのはもちろん、温熱を利用して身体の左右差(ゆがみ)を解消するというこの方法を、普段のセルフケアとして用いられているクライアントさんもいらっしゃいます。
◆参考:「整体入門」野口晴哉著/ちくま文庫
ストレッチ
セルフケアとしてとても有名なストレッチ。実は当院では「揉んでも叩いてもストレッチをしても変わらない…(!)」という状態のときにいらっしゃる方が多いせいか、比較的におススメする機会も少なく、特にプリントもご用意しておりません。ただお伝えする必要性を感じたときはやはりその場でお伝えしておりますし、ケガの予防や、血流・疲労回復を促すなど、ストレッチのセルフケアとしての重要性に変わりはありません。
ナーディシュッディ調気法(片鼻交互呼吸法)
ヨーガセラピーでは最もポピュラーな呼吸法で、左右の鼻を交互に呼吸することで、右(陽=太陽の道)、左(陰=月の道)の気道を浄化し、自律神経を調えるとされていますが、当院では爪もみである程度バランスが取れてきたものの、虚弱気味でいまひとつパンチが欲しい、もう一段階底上げしたいというクライアントさんにおススメすることが多いです。
◆参考:「プラーナーヤーマの秘密」H.R.ナゲンドラ著/日本ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ・ケンドラ刊
ストレス・リリース
ウェイン・トッピング博士によって確立されたストレス・リリースは、ストレスやトラウマを解消していく心理ワークですが、当院でも今まで多くの方のお役に立っており、電車に乗れなかった方(広場恐怖)が、セッション終了後にそのまま電車に乗って帰宅されたり、乗り物酔いが酷い方も、過去の乗り物酔いの記憶をストレス・リリースしてヨーロッパ旅行に出かけたところ、飛行機・バス・電車まったく支障なく乗れたという事例もございます。日々のセルフケアとしても、大きなトラウマにさえ留意すれば非常に使いやすく、秀逸かと思います。
(復習用誘導動画をご用意いたしております)
ただ想いを見つめる-観想-
否定もせず肯定もせず、ただひたすら自分の心に映るものを見つめることで、心を落ち着かせたり、本来の状態に立ち還らせてくれたり…いったい誰がいつ思いついたのか、なぜそうなるのかはわかりませんが、いにしえより行われてきたこの観想(かんそう)を、当院ではカウンセリングや心身症でお困りの方が、底打ち体験まで行った際(一番大切なところ)に用いることも多く、今まで多くのクライアントさんの力になってきました。このシンプルな先人の智慧は、もちろんセルフケアにもおススメで、私も頼りにしております。